弘南鉄道株式会社

弘南鉄道の旅 特集

 

 

春のそよかぜを感じ、川のせせらぎを聞きながら電車にゆられる旅。早めに出かけて大自然と戯れる。あるいは夕暮れ時の阿闍羅山に登り岩木山の夕陽に見惚れる。そして、ゆっくりと温泉に浸かる。古き良き風情を感じながらの語らい、津軽の奥座敷への旅は身心のリラクゼーションという時間をプレゼントしてくれる。たまにはこんなプチ旅行もいいもんだ・・・

 

 

弘南鉄道大鰐線の中央弘前駅の真向かいにはファッションビル「ルネスアベニュー」がある。

過去に弘前をファッション発信基地といった人がいた。

青い空と綺麗な空気、街は洋風建築と和風建築、古さを重んじながら新しい流行も上手く融合させている。中央弘前駅周辺には赤レンガ造りの昇天教会、趣のある時計店、吉井酒造の赤煉瓦倉庫、最勝院五重塔がある中に新しい現代建築。ルネスもまた西洋風のモダンなビルである。ウインドウショッピングを楽しんだり散歩すること2時間。時計台の長針はちょうど12時。ルネス街と隣接したスープカレーの美味しい店で昼食をとる。ハンバーグが好きな私は当然ハンバーグ付のカレーを注文した。スパイスの効いたカレーは好みである。コーヒーが飲みたくなった私は再びルネスの中へ。少し歩けば太宰治が通ったという喫茶店があるのだがこの次にしようと思う。しばらく会話を楽しんだあと外へ出る。中央弘前駅のすぐ近くに奈良美智が個展を開いた吉井酒造の赤レンガ倉庫がある。現在は広場として綺麗に整備され、どことなくお洒落な雰囲気が漂っている。ヨシトモの犬は健在です。

 

 

さて、中央弘前駅より電車に乗ると赤煉瓦倉庫が窓の外を飾ってくれ、ヨシトモの犬が見送ってくれる。感性の空間に未練を残しながらも電車は進む。一息つく間もなく最勝院五重塔が勇壮な姿を見せる。1868年津軽氏が建立した青森ヒバを使った古い建築物で国の重要文化財となっている。桜の咲く頃はソメイヨシノ、エドヒガン、シダレザクラの美と和風建築の繊細さが織りなす「和の空間」に酔いしれることができる。

 

 

 

 

走ること15〜6分くらいだろうか、電車は駅に到着するような減速をはじめた。同時に車両は傾きはじめる。そう、弘南鉄道大鰐線の名物!?奥羽本線を越える「こ船橋」を渡っているのである。車両よりも幅が狭く感じる橋を大きく右に傾け速度と横Gのバランスを保ちつつ電車は揺れながら進む。これはなかなかスリルがある。そして石川駅で停車する。

 

 

 

陽が暮れかかり、無人駅はローカル線ならではの哀愁の駅へと姿をかえる。周囲の農村風景、平川、夕焼けのグラデーションとが相俟って何ともいえない風情のある雰囲気である。どういうわけかこの駅で一度降りてみたくなった。それは今度にしよう。

 

 

 

 

 

太陽が完全に姿を隠したころ最後の鉄橋を渡り電車は大鰐駅についた。ここはJR奥羽本線の大鰐温泉駅と同じ場所である。目をこらすと周囲には木造の倉庫が建ちならぶ。これはこれで風情のある町である。大鰐というだけあって昔はワニでもいたのだろうか。駅の前ではピンク色をしたワニのオブジェが出迎えてくれた。そこはもう津軽の奥座敷 大鰐町の中心部である。少し肌寒い春の夕暮れに私は温泉に誘われるがままに青い影となっていった。

 

 

 

その頃の阿闍羅山(あじゃらやま)からの景色は、黄昏が津軽の奥座敷と津軽富士岩木山を影にかえていったことでしょう。私は温泉に浸かりながら古き良き風情を感じながら語らい、そう思い浮かべた。この町の人々はあたたかかった・・・

 

by 北の旅人

 

阿闍羅山から見た岩木山

 

 

弘南鉄道では、皆様の度の思い出を募集しております。

2008年春はハンドルネーム「北の旅人」様でした。