車輪削正と焼嵌め~弘南鉄道博士の鉄道講座 Volume2

「本日の社窓から」に続く弘南鉄道ホームページ不定期コンテンツ「弘南鉄道博士の鉄道講座」 第2回は「車輪削正と焼嵌め」です。
 
 
【車輪の削正】
使用頻度に応じて必ず磨耗してくるレールと車輪ですが、後々のメンテナンスを考え、基本的にはレールよりも車輪の金属の方が柔らかくなるように設計されているそうです。必ず車両基地に戻ってくる車両の方がメンテナンスしやすいからです。勿論、レールのメンテナンスも必要です。レールはその都度、部分的に交換されています。
 
車輪の踏面を適正な形状に保つことは、安全走行や快適性といった観点からとても重要なことです。急制動で滑走が発生すれば踏面の一部が削れて平らになってしまう、いわゆるフラットが発生します。レール頭部の場合、使用条件によっては波状摩耗が発生することがありますが、これもフラットと同様、騒音や振動といった問題につながります。そこで、正規の形状を保てなくなった車輪やレールは、削って適正な形状に戻すようにしなければなりません。これを削正(さくせい)といいます。
 
弘南鉄道の車両基地にも削正用の機材を設置した専用の施設があります。車輪の削正方法には、車輪を回転させながら刃物で削る方法と、回転式の刃物を使って削る方法がありますが、弘南鉄道にある設備は車輪を回転させて削る方法です。
 
通常、車輪の削正作業はそれほど頻繁に行うものではないのですが、豪雪地帯を走っている当社では、フラットができたとか表面が荒れたなど削正を必要とする状況が毎年の様に発生し、随時、削正を行うことになります。これは、第1回目の鉄道教室「車輪旋盤」で紹介したことです。
・・・車輪旋盤~弘南鉄道博士の鉄道講座 Volume1(動画あり。別ウインドウが開きます)
 
 

第2回目は、その前段階の作業として、新しいタイヤを輪心にはめ込む方法「焼き嵌め」を紹介します。
 
鋼で出来ている電車の車輪も長い間走るとゴムタイヤほどではないが磨耗してきます。だから、電車の車輪も自動車のタイヤと同じように取り替えられる構造になっています。大手鉄道会社では、「一体圧延車輪」と呼ぶタイヤとホイールとが一体になった車輪を使用した車両が主となっており、これを取り替えるには「輪心」と呼ぶホイールに相当する部分まで一緒に取り替えなければならず、それ用の設備が必要です。弘南鉄道では未だ旧型車両が主流なため、車輪においても自動車と同じように、「タイヤ」と「輪心」が別構造となっているものを使用しています。タイヤが減ったときに、これだけを取り替え、ホイールは替える必要がないので圧延車輪より経済的です。タイヤの厚みは約80ミリで、これを約半分に減るまで使います。このタイヤを輪心にはめ込む方法を「焼き嵌め」と言い、タイヤを約200度に加熱させ、膨張したとき輪心にはめ込みます。常温に戻るとタイヤは収縮するので輪心に固く嵌まり込みます。


 
 

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